ここでは、セッションを通して私が感じ、考えていることを書いています。「どんなセッションなのだろう」、「この人はどんな人?」と思われた方は、こちらからお読みください。

オーラリーディングは「映画」を観るような体験です。

アリアでいちばん多いセッションは「オーラリーディング」です。これは、オーラといわれるその人の身体を取り巻くエネルギーの層を読むことで、相手の心や身体に今何が起こっているのか、それを見ていくセッションです。オーラは、第一層から第七層まであります。身体に近い方から第一層、第二層、というように呼ばれていて、この層を順番に読んでいきます。

オーラはまず「色のついた光のかたまり」という形で見えてきます。それは透き通ったオーガンジーのような布を、何枚か重ねたように見えます。その色は時々どのようにいえばいいのかわからないくらいに微妙に混ざりあった色の場合もあります。また、透明度もいろいろです。透き通ったオーラは、悩みや迷いの少ない、直感を活かして生きている人や、正直で素直な自分を隠さない人に多いです。そのような人は、先のことや方向性もはっきり見えます。逆に、悩んでいる人は思考のエネルギーが各層に入っていて、悩んでいることばかりが目について、肝心のその人が知りたい情報を読むのが難しい場合もあります。

色を見ながら「この色はどういう意味?」と聞いていくと、その意味に近いインスピレーションが降りてきます。それは、シンボルやイメージという形で見えてくる場合が多いのですが、ビジュアル的なものだけではなく、言葉や感覚のようなもののこともあります。身体の状態などは、私の身体がそれを感知します。たいていの場合、その人と向かい合っている同じ側、対照形に現れてきます。また、キーワードがポン、と出てくることもあれば、鮮明な画像で見えてくることもあります。

オーラの形や密度も、よくその人の状況を表しています。理想的なオーラは丸い球形をしていますが、人によっては波打っていたり、稀薄だったり、どこかが裂けていたり、さまざまな形があります。また、オーラと身体の繋がりがうまくいってなくて、身体からオーラが離れている人もいます。密度が薄い場合、病気だったり、エネルギー不足だったり、現実逃避の傾向があります。形が安定している人は落ち着いてリラックスしていて、動きが速い場合は、緊張していたり、相手に気を使っていたり、不安な状態のときが多いです。また、その人に影響を与えている人、たとえば心配性のお母さんが本人の横に立っているとか、苦手な会社の上司からプレッシャーを受けているというような場合も、実際にそのように見えます。

オーラを見ていくと、その人のエネルギーのパターンや、プログラムを見つけることがあります。また、小さい頃の印象的な出来事やトラウマ、過去生と呼ばれている人生の出来事なども見えます。ただ、必ず過去生が見えるということでもなく、今起こっていること関係のあるものとして、出てくるようです。

また「こういうふうに読んで」と表面に読んで欲しい色を置いている人もいます。そういう人は、まずその色を除けてからその奥に何があるのかを見ていきます。オーラを見てもらいに来ているのに、その人が気づかないうちにこんなふうにガードをしているのですから、不思議なものです。オーラは正直に今の状態を現しています。

このセッションは、その人の人生そのものを、まるで映画を観るように体験します。不器用な生き方をしている人を見ていて、知らないうちに目頭が熱くなってくることもあります。体当たりで生きている人に深く感動することもあります。逆に、人生を甘く見ているような人だとがっかりして、気を取り直して読み直さなければならない気分になることもあります。私はその「映画」を見たまま相手に伝える役割をしている、そんなふうに捉えています。一方的な解釈やリーディングを押し付けるのではなく、子供のように素直に見て、「この見方でいいのかな」と相手の方にときには投げかけながら、確認を取りつつ見ていきます。もちろん、映画にはいろいろなストーリーがあるのですが、私にとってもそれは、とても興味深い体験で楽しい作業なのです。

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